　だいにだーん　

あ：あいつを解体したい
か：乾いた声で呼ぶような人もいない
を：をありある垣根
の：濃厚な紅の気配
た：たしかめようもない

ひ：悲劇だってお気に召さない
が：合致した精液
い：意味もわからず恋するんじゃなかった
し：死角を奪い合い
や：やましいきもちで抱き締めたよ
の：仰け反る偶像
ふ：冬の空気は君がかけたにおい
り：リピート・アフター・ユー

く：くず折れる頚
る：ルサンチマンに殺されたい
ど：どうしたの、僕の羊水
う：海は女を救ったか
こ：濃ゆる哄笑
く：くちびるばかりがただ鮮明

な：「なんで小指をほどいたの」
い：イデアの蔑みがほしい
ぞ：象と泳ぐ夢をみた
う：迂愚であればよかったのに
ま：また君の背中を見るなんて
で：溺愛のかなた
は：跳ねた髪にふれるときの躊躇
き：きっさきを呑んだようせい
そ：ソプラノに酔う
う：浮海の夜に
だ：男爵は九番目の女と死んだ

さ：寂しいカラメル
ら：ライオンの牙を食べたい
ば：晩の噺家
え：延焼してゆく赤い海
た：たった壱つのエトピリカ
く：首にかける指をあなたのものだと思いこむ
き：樹林の行火

ご：午後２時の宇宙
く：吻は俯いて
さ：砂漠の水に銀化を浮かべる
い：一生懸命、欺きます。
し：心中日和
き：麒麟色の空
の：ノックもまだできない
ま：俟つつもり？
つ：積み上げた林檎を崩す
げ：下劣な追熟

べ：ベリーセットの上で
に：二度と返してはもらえない
つ：詰め込み錯乱
る：類火にて笑う
の：残し方は教えたはず
つ：月のふりをしていた惑星
り：林檎は芯だけ食べるもの
あ：愛は溶けやすい
げ：原因はその唇

こ：枯渇して結局きえる
い：いじらしさはまだ持ってるよ
に：肉眼で確認できる最小単位の愛情
な：啼くは屍
れ：冷蔵庫にあなたの家の鍵を隠した
な：泣き損ね
い：いつか来る終わりから目を背けて抱きあっていた

ゆ：宥恕するにはまだ早い
う：海のみえるとこでさよならして
わ：和気藹々と殺戮
す：西瓜が笑う夏
る：ルナルナには不釣合い
カー：カーキ色の延長線上
ニ：二児の腐敗ごっこ
バ：獏を飼う夢を見た
ル：ルルル、さあ始まった

い：いたらない犬
ち：知識の遣り取り
ばん：伴奏つき愛の告白
ぼ：没収済みのくちびる
し：白の人
を：をばかり間違えるのね
こ：コンパスさえあればだいじょうぶ
ゆ：愉快な花束
び：病気みたいなんだ、まるで
で：デモクラシーは突然に
か：金色で鬱屈
く：腐らない程度の関係
す：棄ててゆくから

み：観合った肢体は誰のもの
そ：そばにいたいのなら食べてくれたってよかった
こ：ここぞと祷る
な：なくなったうたを紡ぐ
う：疎ましかった羨望
な：ないものねだりの名人
、：、でなく。が好かった
お：終わりたいのなら心臓を献上すること
ま：真面目なら失格
え：永久機関に鳩
の：ノラ猫道中
つ：つま先でノックして
み：見たくないものほど真実
は：春を拒む
そ：そそっかしい一楓
こ：ことばで終われるならどれほど幸せだっただろう
に：柔和に砕ける
あ：あたしがいらなくなったらちゃんと言って
る：ルビー色極色

は：はずむこえを弔いに
な：ないとしんじたもの
に：日曜日の倦怠感でつらぬいて
し：漆喰のいかずちを打って
ず：ずうずうしく転落死
む：咽び泣きはいつまで有効？

う：薄暗い森をきみの声帯をばらなきながら歩く
み：三十路の抵抗
に：ニルヴァーナごっこ
な：為る様に為るって、言ったじゃない
り：リコリス忌
そ：そして私は灰になる
こ：怖い顔してるから失格
ね：塒の淵
た：旅人と魔女
お：織るのはいのちの糊代か
と：ときめきと心中
こ：黄金色の愛撫

ゆ：遺言はどこに埋めたの
う：鬱血したてのひらで世界は回る
し：失笑が口をつく
ん：「んで、おまえなんで生きてるの？」
ろ：緑青の恋
ん：「ﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝ」奇声ばかりのノートにゲシュタルト崩壊
の：望むはカタストロフ
き：きら星は僕を殺す
よ：欲火の焔を演じて
う：後ろ足の雨ふらし
せ：背割りにて逢う
い：一級品恋心お試しセット

か：カチューシャは朱色でね
る：類似品ならおしおき
ま：マスタードとケチャップのトロワ
お：おちる水音の速度で私の骨がとける
と：突出した神の手
し：幸せな結末